沢山の印材があるけど、ここでは永くハンコに使用されてきたものを紹介するね!
全部彫刻刀で彫れる素材、つまり手で彫れるものだから安心だよ。
象牙 |
牛角(※ 旧称:オランダ水牛) |
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印材として最も優れていいます。 朱肉の付はピカイチで捺印した際の印影はとてもクリアーです。 牙の芯から近い部分がきめ細かく外観も美しいです。 彫っている時はとてもかん高い音がします。彫刻刀の刃先が折れてしまう事があるくらい、とにかく硬いです。 |
かつては「オランダ水牛」と呼ばれていましたが近年、「牛角(うしつの)」に名称が統一されました。美しい飴色が特徴です。天然素材のため、同じ牛角でも印材によって色合いのコントラストが違います。また、その外観の美しさから特に女性に人気の高い印材です。 |
黒水牛 |
柘植(つげ) |
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芯の通った中心の芯持(しんもち)、という部分は角の端にあたる部分を使用し、印面側の芯の小さいものがもとも良質です。当店では この芯持ちという良質な部分使用しております。 |
硬度が高く精密な彫刻がしやすいので日本では古くから櫛(クシ)や将棋の駒などの細工品に使われてきました。国内で柘の産地は鹿児島県が有名で、「薩摩ツゲ」「本ツゲ」と呼ばれていました。 |
せっかく買ったハンコだから出来るだけ長く使いたいよね。
このページは印材の特徴や手入れの仕方について案内するね。
象牙 (ぞうげ) |
牛角 (うしつの) |
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乾燥による問題は特にございませんが、極端に温度変化の激しい場所などの保管は御注意くだい。多少の汚れは歯磨き粉で洗い流し綺麗な布で拭き取れば良いと思います。(水分は綺麗に拭き取って下さい) |
黒水牛同様、乾燥に弱いので特に冬場の空気が乾燥したり暖房器具の近くに置かないように御注意願います。(ひび割れの原因になります)たまにオリーブオイル(天然オイル)を印面に数滴落とし軽く拭き取ってよごれをとって下さい。 |
黒水牛 (くろすいぎゅう) |
柘 (つげ) |
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朱肉には比較的相性が良いですが、乾燥に弱くヒビ割れすることがあります。 また、水牛の角を食べてしまう虫がいるので保管に気をつけた方が良いです。 かならずケースに入れてご使用なさって下さい。 |
朱肉には油質が含まれていますので長年使っていると染み込んでワクがもろくなりがちです。 |
使いふるしでいらなくなった歯ブラシで充分ですから、たまには印面(朱肉のつける部分)を軽くブラッシングしてみて下さい。(強くゴシ・ゴシは禁物)
中に詰まった朱肉やカスがきれいに落とせます。 仕上げは布で拭き取ります。
上記印鑑の素材は天然の物ですので、それぞれ特徴はございますが、永くご使用いただくためには使用後は朱肉を拭き取りその印鑑の大きさにあったケースに入れて保管して頂ければ、特に実印は使用頻度が他の物(銀行印・認印)よりも少ない分、一生ご使用できると思います。 案外ケースに入れずにタンスや引き出しの中にほったらがしになさっている方が多いようです。
重ねてお伝えしますが、御印鑑を損傷から保護する意味でもケースには入れて下さい。
象牙印鑑でしたら次世代もご使用できるかもしれません。
「はんこのワクは欠けませんか?」 と お客様からお聞きする事がありますが、どんなに丈夫な印材でも硬い所に落とされて運悪くワクに当たったとしたら、欠けてします事はあります。石のハンコでしたらワクどころか本体そのものが割れるでしょうし、金属のハンコでもヘコムことだってあると思います。
そういう訳で印鑑ケースから取り出す際は慎重になって下さいね。
一般の方は印鑑を捺印される時に、「ガン、ガン」たたくように朱肉に印鑑をつけ、捺印時に 「ちょん」 と軽く 紙面に押し付けますが、これは逆です。
その理由はあまり力を入れすぎると、朱肉に含まれる余分な油(朱肉の原料)が浮き出でて印面の隙間に詰まるからです。
また、これが乾燥すると「カチ・カチ」になってしまい、いくつもの層になって(メヅマリ)となり綺麗に捺印できなくなるだけでなく、
場合によっては朱肉による油が原因で柘材はワクがかけ易くなるとも言われています。
めんどうでも使用後にはティッシュ等で朱肉をふきとっていただければ永くご使用できると思います。
本番の書類に捺印する前に、できれば いらない紙に一度押して調子をつかむといいよ。 固めの印マットがお薦めだけど、なければ書面の下に数枚紙を重ねるといいよ。 あとは「ゆっくり、ぎゅ〜〜」と円を描くように押すのがコツだよ!